こんにちは。
今回は韓国の「子どもの日」をご紹介します!
概要について
韓国の子どもの日家族の絆と未来への希望を祝う特別な日です。
韓国では毎年5月5日が「子供の日(어린이날)」として祝われています。
この日は子どもたちの健やかな成長と幸せを願う日であり、家族で特別な時間を過ごす大切な祝日です。
日本にも同じ日付に「こどもの日」がありますが、韓国の子供の日には独自の歴史が根付いています。
子どもの日の起源と歴史
韓国の子供の日は、児童福祉の先駆者であるパン・ジョンファン(방정환)先生によって1923年に提唱されたのが始まりです。
パン先生は当時の社会で軽視されがちだった子供たちに対して、「子どももひとりの人格を持つ存在である」と訴え、教育と権利の重要性を強調しました。
その理念のもと、子供の日は単なる祝日ではなく、子どもたちの人権や自由、福祉を考える日でもあるのです。
当初は5月1日に設定されていましたが、後に現在の5月5日に移され、1975年には正式な国家の祝日として制定されました。
どんなふうに過ごすのか?
子供の日には、韓国中の家族が一緒にお出かけをしたり、特別なプレゼントを贈ったりします。
ソウルの「子供大公園(어린이대공원)」や、各地の動物園、水族館、遊園地などはこの日を楽しみにしている子どもたちで賑わいます。
多くの施設ではこの日に合わせて無料開放や特別イベントが行われ、まさに“子どもが主役”の日になります。
また、学校や地域のコミュニティでも様々な行事が開催され、ゲームや演劇、コンサートなどが催されます。
親たちはこの日、仕事を休んで子どもと一緒に過ごすことを大切にしており、家族の絆を深める貴重な時間となっているそうです。
子どもの日に込められた思い
韓国では教育熱が非常に高いことで知られていますが、子供の日は勉強から少し離れて、子どもたちの自由な遊びや創造性を尊重する機会でもあります。
プレッシャーや競争の中で頑張っている子どもたちに、「君は大切な存在だよ」と伝える心温まる日なのです。
また、近年では児童虐待や格差問題など、現代の子どもを取り巻く社会問題にも注目が集まるようになりました。
子供の日をきっかけに、子どもの権利について再確認し、社会全体で子どもたちを守る姿勢が求められています。
おわりに
韓国の子供の日は、ただ楽しく過ごすだけの日ではなく、子どもたちの幸福を願い、未来への希望を託す特別な日です。
家族の愛情が深まるだけでなく、社会全体が子どもという存在の価値に向き合う貴重な機会となっています。
子どもたちが笑顔で過ごせる社会こそが、持続可能で健全な未来を築く鍵になるそんな思いが、5月5日の韓国全土に広がっています。
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